APEX User Group - 第1回Meetup 参加報告

 APEX User Group - 第1回Meetup@東京に参加してきました。最初は5分程度のLTの予定でしたが、当日に急遽30分枠をいただき、たっぷり話してきました。

 

www.slideshare.net

 

参加の経緯

ハッカーズチャンプルー2016のLT「Oracle APEX実践報告」の資料をSlideShareにアップしてたのがオラクルの中の人に見つかってしまい、沖縄でAPEXを使って面白そうなことをやってる会社があるぞ、ということでAPEXのユーザー会に声をかけていただきました。

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感想

T字形ER手法×Oracle APEX=超高速開発

当日の参加者がOracle APEXに期待しているのは「簡単な画面やシステムを楽に作りたい」ということで、T字形ER手法が必要なほどの複雑なシステムをOracle APEXで構築しようという人はあまりいなそうでした。ちょっと参加者のニーズを読み違えてた気がします。
 
T字形ER手法について自分自身の理解もまだ浅いためグダグダな説明になってしまいましたが「こんなビジネス解析・DB設計方法があるよ」という点は最低限伝えられたと思います。これまでに開発したシステムや、実際にT字形ER図を書いて実装したAPEXアプリのデモなどAPEX開発の事例紹介ができたのは良かったです。
 
T字形ER手法にしろ、Oracle APEXにしろ、世の中の主流ではないため情報が非常に少なくて大変です。ですが「人の行く裏に道あり花の山」というか、マニアックな所を攻めるのが面白いので、しばらくこのまま進んでみようと思います。
 

APEX5.1.1 ( Oracle Database Cloud Service ) アップグレードよもやま話

 APEX5.1.1いいなあ。自分が使ってるのは4.2.6だけど、既存アプリの修正なしで簡単にバージョンアップできそうなので試してみようと思います。
Oracle 12cでCDB・PDBを使っているときにハマった話など、実際に手を動かした結果の報告は聞いていてすごく勉強になりました。
 

大変便利なAPEX、ORDSの実業務での活用例を見て!(日本オラクルさんアピール不足ですよ!)

AngularJSで超かっこいいアプリを作ってて驚きました。これのサーバ側はAPEXだけ(REST API)だというのがすごいです。
 
APEXではシンプルな画面なら簡単に作れるけど、凝ったことをやろうとすると一気に難易度が上がります。そんなときは無理にAPEXで作り込もうとせず、REST APIを提供して別の言語(AngularJS)で作るのが現時点のベストプラクティスだと思いました。
 
ただ、REST APIのためだけにOracle APEXを使うのはもったいない話。
  • ユーザーの要求レベルが高い画面は、AngularJSなど別の言語で工数かけて作る。
  • ユーザーの要求レベルが低い画面は、Oracle APEXでさくっと生成する。

という使い分けをするのが良さそう。

 

APEXユーザー会について

海外では結構使われていて技術情報や事例が豊富だけど、英語ばかりで日本語の情報が少ない。それでAPEXを諦めた人も多いはず。
日本でユーザー会を立ち上げて、日本語の情報を増やしたら日本国内のAPEXユーザーも増えるはず。使う人が増えたらまた情報量も増えて、という好循環になって欲しいと思いました。
 
第1回のMeetupということで、進め方はまだ手探りな様子。他の勉強会に比べてややお固いかも、という印象(飲みが足りなかった?)
第2回以降、沖縄から毎回参加するのは難しいけれど、何らかの形でサポートしていきたいです。