アジャイルコーチとスクラムマスターの宴 〜よなよなコーチングスキルあげちゃうぞスペシャル〜 in 箱根
通称:よなよなコーチングリトリート(#yycr2019)に参加してきました。
概要
申し込みサイトには、
主催:株式会社アトラクタ
開催日時:2019年6月17日(月)〜6月19日(水)
開催場所:COLONY箱根
費用:108,000円(消費税込み)
概要:本イベントはアジャイルコーチおよびスクラムマスターのための2泊3日の合宿型イベントです。オープンスペーステクノロジーなどを活用してアジャイル開発に関する研鑽を行ないます。
という説明のみ。いったい何をするイベントなんだろう。
と、いろいろな疑問が・・・これは行ってみるしかない!
行ってみた結果
山奥に監禁されて厳しくしごかれるアジャイルコーチの虎の穴
日常生活から離れて心身をリセットし、新たな体験や気づきを得る場
でした!
タイムテーブル
6/17(Mon)
12:00 Checkin
12:30-13:30 Lunch
13:30-14:00 Announcement
14:00-15:30 Marketplace
15:30-18:00 Session
18:30-20:30 Dinner
6/18(Tue)
8:00- 9:00 Breakfast
10:00-12:30 Session
12:30-13:30 Lunch
13:30-17:00 Session
17:00-18:00 Retrospective
18:30-20:30 Dinner
6/20(Wed)
8:00- 9:00 Breakfast
9:00-11:30 Session
11:30-12:30 Retrospective
12:30-13:00 Checkout
決められているのはこれだけ。
あとは参加者自身でやりたいことをやり、内容を自由に作り上げていく。
好きな時に好きなことをしていい。外に出てもいい。
部屋で寝ててもいい。温泉に入ってきてもいい。
自己組織化されている人たちだからこそ、自由を満喫できる。
学生の修学旅行や部活動の合宿ではない、大人の合宿はこうあるべきですね。
オープンスペーステクノロジー
初日のMarketplace(マーケットプレイス)で作成したセッション一覧
合宿場所の中にいくつか集まれる場所があり、4つの時間帯(1日目午後、2日目午前・午後、3日目午前)ごとに、好きな場所で、参加者が自分自身の話したいテーマでセッションを開催する。
また、参加者は興味のあるセッションに自由に参加できる。途中参加、途中退場もOK。
あとからセッションを追加してもいいし、人が集まらなければ中止してもいい。
なんという自由な世界。
ある参加者(私)の過ごし方
1日目
15:30 – 16:00 [ボードゲーム] 黄金体験
16:00 – 17:00 [セッション] スクラムマスターの通知表
17:00 – 18:00 温泉
18:30 – 20:30 夕食、飲み会
21:00 – 22:00 [ボードゲーム] プロジェクトテーマパーク
22:00 就寝
2日目
5:00 起床
5:00 – 6:00 温泉
6:00 – 7:30 芦ノ湖を散歩
8:00 – 9:00 朝食
10:00 – 11:00 [セッション] ヨガを通してアジャイルを考える
11:00 – 12:00 適当にぶらぶら
12:30 – 13:30 昼食
13:30 – 14:30 電動一輪車体験
14:30 – 17:30 [セッション] スクラムショーワークショップ
15:00 – 16:00 温泉
17:30 – 18:30 ふりかえり
18:30 – 24:00 夕食、飲み会
22:00 – 22:30 温泉
24:00 就寝
3日目
6:00 起床
6:00 – 6:30 温泉
7:00 – 8:00 [セッション] 朝ヨガ
8:00 – 9:00 朝食
9:30 – 11:00 [ボードゲーム] 黄金体験
11:00 – 12:00 けん玉の練習
12:00 – 13:00 ふりかえり、全体まとめ
ほとんど、温泉に入るかヨガをしていました。
その合間にボードゲームをしたり、電動一輪車やけん玉をやったり。
あとは適当にうろうろして、面白そうなセッションに参加してみたり。
ヨガを通してアジャイルを考える
自分でも「ヨガを通してアジャイルを考える」というテーマでセッションを開催しました。
個人的にここ2年くらいヨガを習っているのですが、ヨガの考え方とアジャイルの思想は親和性が高いように感じていて、参加者に興味を持ってもらえるのではないかと。
特に、
といった点など。
やってみた結果、みんなの反応はとても良かったです。10人以上の参加者が集まり、参加しなかった人からもう一度やって欲しい、という声もありました。
そこで、1回だけのつもりでしたが、翌朝に2回目をやることに。
1回目はPresentation Spaceで実施しましたが、自己ふりかえりでいくつかの問題点がありました。
- 段差があってやりづらい。
- 変なBGMは要らない。
- 口頭のみでの説明で、伝わっているか不安。
これを受けて、2回目は以下のように改善しました。
- 中庭で実施。ウッドデッキに敷くバスタオルを持参してもらう。
- 風の音、鳥のさえずりに耳をすませる。
- ホワイトボードに要点を記述。
まずはやってみる。フィードバックを受けて改善する。この繰り返しがアジャイル。
すごい、すごいよ。普段の仕事ではなかなかできてないけど、ここに来てめっちゃアジャイルを実践できてる(気がする)
参加者の成果物いろいろ
なお、私以外の参加者もそれぞれ自由に行動していて、のんびり過ごしているように見えてじつはすごい成果物をたくさん作ってたりしています。
など。「yycr2019」で検索するといろいろ出てくると思います。
リトリート(Retreat)とは何か
最近よく耳にする「リトリート(Retreat)」という言葉、「隠遁」とか「隠れ家」といった意味らしいのですが、あまりピンときてませんでした。
しかし、今回のイベントで参加者(40名くらい?)がそれぞれ自由に過ごしている様子をみて、なんとなく分かった気がします。
お互いに干渉しあうわけでもなく、心地よい空気に満たされた空間。たまたま隣り合わせた人との何気ない会話から突然ひらめくこともあり。
日常生活から離れて心身をリセットし、新たな体験や気づきを得る場であり、リトリートとは「積極的な現実逃避」である、という理解が一番しっくりきました。
まとめ
話が長くなったので、強引にまとめます。
アジャイルコーチとは何者か?
何を聞いても「ケースバイケース」としか言わず、正解を教えてくれない。しかし、そもそも正解は自分自身(チーム)の中にあるもの。
参加者として大勢のアジャイルコーチと会話する中で、心の鏡になってくれる存在なのかな、と感じた。
オープンスペーステクノロジーとは?
参加者が主体的に議論に関わり、話の展開がどうなるか読めない面白さがある。
様々な知識・経験・バックグラウンドを持つ参加者同士の化学反応が生じると非常に深い学びを得ることができる。
本来、「学ぶ」とはこういうことだったのではないか。学ぶ楽しさを改めて知ることができた。
ヨガは良いぞ
アジャイルもヨガも大事にしている世界観が非常に似ていると感じた。やればわかる。
リトリートといえばヨガをやる、というくらいにヨガを普及させたい。
最後に
リトリート最高!アトラクタの皆様ありがとうございました。また参加したいです。
ハッカーズチャンプルーでのLT
この合宿について、ハッカーズチャンプルー2019で報告のLTをしてきました。
その時の様子は以下のまとめをご参照ください。
また、LT資料は以下です(このブログの内容とほぼ同じ)
www.slideshare.net