Women in Agile Tokyo 2023 参加してきた

 

2月17日(金)に開催されたWomen in Agile Tokyo 2023に参加してきました。

瀬谷ルミ子さんの基調講演を聴きたいというただそれだけの理由でふらっと上京しましたが、とても良い体験ができました。

 

www.wiajapan.org

 

基調講演

瀬谷さんが行っている海外の紛争地域でのさまざまな活動についての講演でしたが、ITと縁遠いようで本質的なところではとても共通点が多いと感じました。

  • 予兆を検知して予防する。
  • 押し付けでは失敗する。協働を通じて信頼関係をつくる。
  • ステークホルダーにも利益を与えて動かす。

 

特に、女性が主体的に参加した和平合意は成功率が上がる、というのは興味深いデータでした。

社会が不安定になった時に一番被害を受けるのは女性など弱い立場の人。そういう人たちの意見を取り入れないと失敗する。なので、お飾り的に女性が入るだけで意見を反映していなかったら意味がない。

この話を聞き、今までクォータ制には懐疑的だったのですが、女性を一定以上の割合にするのも悪くないという気がしてきました。重要なことを決める場が片方の性別の構成員だけというのは不健全だと思う。多数決なんて多数派のお祭りにすぎない。多数決で決めれば、多数派が勝つに決まってるじゃないか。少数派にはある程度の係数をかけて意見を反映させるのが真の公平なのではないだろうか。

 

OST

10年後の理想の会社を考える

現状の悩みを話すのもいいけど、どういう社会を目指したいのかという理想を考えたいと思い、「10年後の理想の会社」というテーマを出して話し合いました。

 

10年後、こんな会社が当たり前になっていたら良いな〜というのがたくさん出ました。

  • 通勤が自由(満員電車に乗りたくない)
  • 言語の壁がない(ほんやくコンニャクの実現に期待)
  • どこでもいつでも働ける
  • 仕事の内容を自分で決められる(誰と、どんな仕事をするか)
  • 時には集まってワイガヤしたい
  • 評価制度はない方がいい
  • 会社と友人でいたい。人間としての感情を大事にしたい。

みんなと話してて自分の中で思ったこと:

  • 人として人間らしく生きる、その中に仕事がある。仕事のために人生を犠牲にするような働き方は今後は受け入れられないだろう。
  • 業務内容やチームを自分で自由に選べるようになれば、今の職場で輝けていない人も輝ける場所を見つけられるのでは。

女性が働きやすい社会にするためには、苦しいことを我慢してお金をもらうのが仕事だという価値観からの脱却、それが必要だと思う。

 

まとめ

普段IT系のイベントはどうしても男性が多くて女性が少ないのが当たり前でしたが、Women in Agile Tokyoは男女半々ぐらいという感じでした。

「RSGTはちょっと敷居が高くて敬遠していたけど、Womenとついてるから参加しやすかった」という数名の女性の声を聞き、自分には見えていなかった女性の感覚を気づかされました。

様々な立場の人が「自分向けである」と感じられるよう、いろんなタイプのイベントがあるのは良いことだと思いました。

今回の「基調講演+OST」という構成も運営側の負担を下げつつ参加者の満足度が高くてとても良かったです。スクラムフェス沖縄もこの形式でいきたい。

 

Women in Agile Tokyo オーガナイザーの皆様、スタッフの皆様、参加者の皆様

とても素晴らしい時間を共にできたことを感謝します。ありがとうございました!