沖縄でスクラムの火を灯す話

これはスクラムギャザリング&スクラムフェス Advent Calendar 2022 - Adventarの4日目の記事です。

スクラムフェス沖縄2022やるよ!

冒頭から宣伝で恐縮ですが、来る*1 12月9日(金)〜10日(土)にスクラムフェス沖縄2022を開催します。

www.scrumfestokinawa.org

 

Advent Calendarにも記載されている通り、毎月どこかでスクラム関連のカンファレンスが開催されています。今回そこに沖縄も仲間入りさせてもらいました。

とはいえ、他地域のスクラムフェスのようなKeynoteあり・オンライン配信あり・スポンサーあり・多数のセッションといった豪華な内容ではなく、今の私たちが無理なくできる範囲で楽しむ、というスクラムフェスの最小構成を目指しています。

 

この記事では、スクラムフェス沖縄の企画開始から開催するまでの流れを私の視点で書き残しておきます。

 

はじまりは新潟

最初のきっかけは今年5月のスクラムフェス新潟。品川アジャイルが配信しているスクフェス新潟ライブ‼ - YouTubeに出演させていただき、「そのうち*2 何か(スクラムフェスとは言ってない)を沖縄でやれたらいいね」と言う話をしていました。

 

立ち上げた大阪

つづいて6月のスクラムフェス大阪。Discordで雑談しているときに盛り上がって沖縄チャンネルを立ち上げたのがこの頃でした。沖縄に興味ある人が徐々に集まり、テキストチャットでやりとりしながらいつがいいか・どんなことをやりたいかをワイワイ話していました(この段階ではまだ雑談レベル)

 

動き出した仙台

具体的に動き出したのは8月のスクラムフェス仙台の後。沖縄で何かしたい人たちで集まってちゃんと話をしようということになり、第1回ミーティング*3が9月5日にありました。ここでようやくGoogleドキュメントが用意されて、雑談ベースの温度感合わせを行いました。(ちなみにドキュメントのタイトルは「沖縄で何かしよう企画」でした)

 

第2回ミーティングは9月21日。ここでようやく以下のことがほぼ固まりました。

  • 日程(12/9〜10)
  • 会場候補(Gwave)
  • 想定人数(最大で30名くらい)
  • コンセプト(沖縄の現地に集まる人たちで、やれる範囲のことをやろう)
  • 参加費(無料でいいのでは。旅費宿泊費は自腹ってことで)

 

会場予約と参加者募集

会場のGwaveは予約受付開始が2ヶ月前なので10月9日に利用申請書を提出し、連休明けに予約OKの回答をもらいました。

それから、参加申し込みをGoogle Formで受付開始。どのくらいの人が集まるかわからなかったので、とりあえずDiscordの沖縄チャンネルとアジャイルゆいまーるのFacebookグループに投稿。あとはそれを見た人が知り合いに拡散してくれるのに任せました。

あまり拡散しすぎて大人数が来ても困るので、スクラムフェス沖縄に興味のある人が気づいて来てくれるくらいがちょうど良いのでは。という仮説を立ててこのような形で参加者募集をかけました。

その結果、10月末の時点で県内外合わせて17名の申し込みがありました。だいたい予想通りのちょうど良い人数になったので、いったん受付を終了。

 

加速する札幌

11月のスクラムフェス札幌に現地参加して、アジャイル札幌の熱量を肌で感じてきました。運営側も参加者も一緒になって学び合い、みんなが何らかのものを持ち帰ることができるのって素晴らしい。スクラムフェス沖縄もそうありたいと強く感じました。

 

11月10日に第3回のミーティング。ここでようやく内容を決めました、とはいえ決めたのは大枠のみ。具体的に何をやるかは当日集まった人たちでやりたいことを決めようというアンカンファレンス方式。自己組織化されている人たちだからたぶん大丈夫でしょう。皆さんを信頼しています。

 

Webサイトをつくった

11月17日、ようやくWebサイトをつくりました。目的は以下の通り。

  • 会場のキャパ的にまだ余裕があるので県内の人たちをもう少し誘いたい
  • Discordに参加していない人たち向けに何か紹介できるものが欲しい

Discordでわいわい話しながらのモブ作業。大人の文化祭ぽくてとても楽しい。スクラムフェスというのは開催日に参加するだけじゃなくて、準備段階から関わることでしか得られないものもあると思います。結局この日だけでは完全に仕上げることができませんでしたが、とりあえず公開して後日ちょっとずつ直していこうということに。

公開後、Webサイト経由での問い合わせや参加申し込みが数件ありました。頑張ってつくって良かったです。

 

懇親会・昼食どうする問題

11月30日、おそらく最後の事前ミーティング。Day1の懇親会とDay2の昼食をどうしようかという話をしました。

結論としては、その場の状況に合わせて対応できるようにしよう、ということでこうなりました。計画しすぎないというのがとてもアジャイルっぽい。

Day1 懇親会

  • 事前に用意しておきたい酒・食べ物は準備しておく
  • それ以外は当日買い出しに行こう(会場のすぐ向かいがサンエー)

Day2 昼食

  • 近所の食堂などに、グループに分かれて食べに行く
  • 県内、県外の人がいい感じに混ざってくれたらいいな

そして、話は盛り上がってTシャツをつくろうということに。急遽サイズ調査が始まり、当日に間に合うかはわからないけどやれるだけやってみます。

開催まであと5日!

この記事を書いているのが12月4日、開催まであと5日です。現時点で参加者約20名。ワイワイするのにちょうど良い人数かなと思います。沖縄県内の参加者が思ったより多くて嬉しいです。

スクラムフェス沖縄をやろう!という話が出てから約半年、ざっとふりかえってみたけれど、その場のノリでよくここまで来たな〜というのが正直な感想です。

私自身は「こういうスクラムフェス沖縄をやりたい!」という明確なイメージを持っておらず、「みんなが楽しんでくれたらいいな」「県内の人と県外の人が一緒になって盛り上がれたらいいな」「場を用意して人が集まれば何かが生まれるはず。それに期待する」くらいの感覚でした。

こんな雑な進行でいいのか?と不安になりつつも、たくさんの人たちが力を貸してくれて、気がついたらそれなりのイベントとして整っていて、自分でも驚いています。

 

みんな忙しい中で準備や打ち合わせも一緒にやってくれる。強制ではないのに喜んで自分の時間を使ってくれる。ということは、そこに何かの価値があると感じてるんだろう。私一人では到底何もできないことは分かりきっているので、遠慮せず甘えて助けてもらおうと思います。

 

皆様のおかげで最高のスクラムフェスになりました。ありがとうございました。

 

*1:沖縄では「来たる(kitaru)」を「来る(kuru)」と言ったり、「去る(saru)」を「去った(satta)」と言ったりします

*2:まさか今年のうちに実現するとは夢にも思っていませんでした

*3:ミーティングは全てオンライン、Discordにて行われています