【開催報告】アジャイルゆいまーる「アジャイルなテストと品質について語りあう会」

6月3日(土)、ギークハウス沖縄をお借りしてアジャイルゆいまーるの勉強会を開催しました。

 

今回は「アジャイルなテストと品質について語りあう会」と題して、先月開催されたスクフェス新潟2023の動画視聴&感想の共有をしました。

agile-yuimar.connpass.com

 

スクラムフェス新潟2023の復習

Scrum Fest Niigata 2023 - Reaching the “Big Picture” In Testing and Quality / テストと品質における「全体像(ビッグピクチャー)」への到達 | ConfEngine - Conference Platform

菩薩さんのグラレコを眺めながら、ダニエルがこんな話をしていたよ〜という報告。ほんとは90分の動画を全部見た方が良いとは思いつつ、ポイントだけの紹介になりました。後日動画が全体公開されたらみんなにもう一度見てほしい。

 

Scrum Fest Niigata 2023 - オレオレになりがちなテスト計画を見直した話 | ConfEngine - Conference Platform

普段あまり意識できていないテスト計画の話。

参加者からは「ソフトウェアテストの国際規格があるんだ」「リスクベースドテストをやるには誰にどんな価値があるかを考えないといけない。これってBig Pictureだ」「テスト技法をn次元という捉え方で整理するのわかりやすい」などの感想が出ました。

 

Scrum Fest Niigata 2023 - 不確実性に打ち勝つOKR戦略 | ConfEngine - Conference Platform

OKRを立ててはいるもののの、なかなか上手く運用できていないと感じている私たち。具体的な事例を通して、どのようにKRをアップデートするのかとても参考になりました。

参加者からは「会社→部門→チーム→個人とOKRがちゃんと繋がっている方が良い」「けどOKRを導入するときはボトムアップでやる方が良い。いきなり全社でというのは大変」「OKRは個人やチームの成長のために設定する。人事評価(給与など)に使ってしまうと本来の目的からずれてしまう」などの意見も出て非常に盛り上がりました。

 

スクラムフェス新潟は素晴らしいセッション揃いだったので、まだまだ見たいものがたくさんありましたが時間の都合上これだけになりました。また続きをやりたいです。

 

ボードゲーム会「プロジェクトテーマパーク」

現在は在庫切れで入手困難な「プロジェクトテーマパーク」をワイワイ楽しみました。

  • マネージャーは自分のやる気をメンバーに配り、やる気補充のために有給を取る
  • 新人は赤サイコロ(0〜5)を使い、あえて少ない数字を狙いにいく
  • 顧客の信頼を消費してでも青サイコロ(2〜7)を振り直して難易度の高い建築物に挑戦する

といった感じでチーム全員で戦略を練り協力しながらゲームを進めました。

ステークホルダーの「このままだと納期に間に合わなくない?」という妨害を聞き流して、落ち着いて1つずつ建築物を完了していく様子は見ていて安心感がありました。

終結果は、1ヶ月オーバーしたけど全ての建築物を完了させて完全勝利でした!

 

ボードゲーム(特に協力プレイのゲーム)をやるとコミュニケーションの練習になり、チームの一体感を高めることができるのでおすすめです!

他にもいろんなボードゲームをやりたいですね。またの開催をお楽しみに〜

スクフェスリトリート2023に行ってきました

全国各地のスクラムフェスのオーガナイザーが一堂に集うリトリートに沖縄代表として初参加してきました。

 

場所はライムリゾート箱根。じつはここ4年前に来たことがあります*1。そのときは別の名前でしたが建物やコンセプトはそのまま同じで、今回も非常に素敵なリトリートの時間を過ごせました。

 

金曜日はリモートで仕事もしたけど、あとは特に何かをするわけではなく。朝ヨガをしたり、太極拳を習ったり。時間があれば温泉に入ってひたすら心と身体を整えていました。

夕食後にそのままお酒を飲みながら語りあう時間も楽しかったですが、翌朝に影響しない程度に切り上げて早めに寝ていました。楽しみも腹八分目に。

 

 

今回の目標

今回は「全参加者と話す」という目標を設定していました。途中から来たり途中で帰ったりする人もいましたが延べ参加者は36名。自分を除く35名のうち33名とお話しできました。今回話せなかった人とはまたスクラムフェスなどで会えたときにゆっくり話したいです。

 

温泉で1on1

夜、露天風呂に入りながら一緒になった人と話す時間が一番楽しかったです。スマホもPCも手元になく、ほんのり薄暗い。湯の香りや水音を感じる環境は身も心もリラックスできますね。

 

また来年もここに来れますように。

 

 

 

 

 

スクラムフェス新潟2023参加してきた

2023年5月19日〜20日スクラムフェス新潟2023に現地参加してきました。

www.scrumfestniigata.org

 

朝ヨガ

昨年に引き続きDay2の朝にMorning Yogaをさせていただきました。

スライド資料:20230520_ScrumFestNiigata_iwamu - Speaker Deck

現地参加は10名くらい。オンライン視聴は何人くらいか分からなかったけどけっこう見てくれてたような気がします。ヨガの考え方や八支則を説明して、ラジオ体操をヨガ的に解釈して身体の様々な部位に意識を向けてみるやり方を紹介しました。
DiscordやTwitterでもヨガの話をしてくれる人がいたり、お昼休みに声をかけてもらい即興でチェアヨガをやったり。自分が好きでやってることをみんなが興味を持って反応してくれるのがとても嬉しかったです。

各セッションの感想

どれも素晴らしいセッションばかりで、まだちゃんと自分の中で消化できていないものも多いのですが、今の時点で書き残しておきたいものをいくつか。

 

新潟の日本酒について

日本酒・地酒販売サイト 新潟 都屋-みやこや-の2代目店主、坂上重成さん

日本酒は日本の自然や文化を守る活動。天領盃を若い人が継いだという話は聞いてましたが、まさかそういう経緯だったとは知りませんでした。

 

何も無いシステム開発体制を打開する為に取り入れたウォーターフォールスクラムの仮説と実践について

「問題を共有すれば解決する」まさにそれだーってなりました。
どうやって自分のやりたいことに人を巻き込んでいくかの経験談とても良かったです。

 

Networking Party

いろんな人といろんな話をしている中で「セルフブランディングが上手ですね」と言われたことが一番心に残りました。

自分ではセルフブランティングをしているつもりはなかったので、ちょっと意外なフィードバックでした。言われたことが嬉しいとか嫌だとかの感覚はなくてニュートラルに「そういうふうに見えてるんだ、面白いなー」という感想です。

たしかに、沖縄×ヨガというキャラは覚えてもらいやすいというのはあるし、そこは無意識のうちに上手く使っているかもしれない。今回のスクラムフェス新潟ではメンタルヘルスも一つの大きなテーマになっていて、対話や傾聴、非暴力コミュニケーション、マインドフルネスといった文脈の中でヨガも自然と好意的に興味を持ってもらえた気がします。

 

ミニーとガンディーに共通するのは「世界を優しく包み込む愛」

 

Daniel Maslyn - Reaching the “Big Picture” In Testing and Quality / テストと品質における「全体像(ビッグピクチャー)」への到達

全体と詳細を行ったり来たりしながら、自分達は今どこにいてどの範囲を見ているのかを意識する。因果ループ図のように個々の詳細が全体として見ると繋がりあっていることを把握する。また、ダブルループ思考で枠組みや前提そのものを俯瞰して見る目を養う。

全体像(Big Picture)を見るとはどういうことかを様々な例とともに伝えてもらいました。

 

人やチームの関係性について学び始めると待ち受けている罠 2023 -Saga of the psychology the evil-

「その人を見えなくすることは論理的⚫︎人」
「自分の感情を抑えるのは論理的自⚫︎」
「質問することは相手に回答を要求している」
「Why、なぜ、なんで:相手に対してとても強いプレッシャを与える(英語でも日本語でも)」
といった感じに、キレッキレの内容でぶった斬られる爽快感がたまらなかったです。

 

相互理解を目指す対話主体のコミュニケーションで心の負担を軽減し持続可能な組織変革を

人それぞれ違うんだからそういうものだよなーというのは理解はできてるけど、いざそれと向き合って日々の仕事をするとなると、そう簡単に実践できるものじゃないというのは共感しかないです。多くの人にアドバイスを受けてコミュニケーションを学んでいく実体験がとても良かったです。RSGTやスクフェスに参加するとこういう出会いや学びに溢れているというのに気づきました。

自分もマインドフルネスをちゃんと勉強してみたいと思いました。

 

不確実性に打ち勝つOKR戦略

発表者のいくおさんは新潟出身とのことでご両親が見学に来ていました。社会人の父兄参観はなんて親孝行なんだろう。
「Oを定めてKRはアップデートしていく。ただし闇雲に修正するのではなくちゃんと合理的に」というのを積極的に真似していきたいです。
KRの達成が不可能と思えるとき達成可能なレベルに下方修正するか、それともあえて不可能に挑むことでアドレナリンを出すか、非常に難しい判断だと感じました。自分はつい目標を下方修正しがちなので、自分のクセを理解した上であえて高めを意識してみるのも良さそう。

 

最後に

とても素敵なギャザリングの場をつくってくれたじゅんぺーさん、実行委員会の皆様、登壇者の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました!

 

Women in Agile Tokyo 2023 参加してきた

 

2月17日(金)に開催されたWomen in Agile Tokyo 2023に参加してきました。

瀬谷ルミ子さんの基調講演を聴きたいというただそれだけの理由でふらっと上京しましたが、とても良い体験ができました。

 

www.wiajapan.org

 

基調講演

瀬谷さんが行っている海外の紛争地域でのさまざまな活動についての講演でしたが、ITと縁遠いようで本質的なところではとても共通点が多いと感じました。

  • 予兆を検知して予防する。
  • 押し付けでは失敗する。協働を通じて信頼関係をつくる。
  • ステークホルダーにも利益を与えて動かす。

 

特に、女性が主体的に参加した和平合意は成功率が上がる、というのは興味深いデータでした。

社会が不安定になった時に一番被害を受けるのは女性など弱い立場の人。そういう人たちの意見を取り入れないと失敗する。なので、お飾り的に女性が入るだけで意見を反映していなかったら意味がない。

この話を聞き、今までクォータ制には懐疑的だったのですが、女性を一定以上の割合にするのも悪くないという気がしてきました。重要なことを決める場が片方の性別の構成員だけというのは不健全だと思う。多数決なんて多数派のお祭りにすぎない。多数決で決めれば、多数派が勝つに決まってるじゃないか。少数派にはある程度の係数をかけて意見を反映させるのが真の公平なのではないだろうか。

 

OST

10年後の理想の会社を考える

現状の悩みを話すのもいいけど、どういう社会を目指したいのかという理想を考えたいと思い、「10年後の理想の会社」というテーマを出して話し合いました。

 

10年後、こんな会社が当たり前になっていたら良いな〜というのがたくさん出ました。

  • 通勤が自由(満員電車に乗りたくない)
  • 言語の壁がない(ほんやくコンニャクの実現に期待)
  • どこでもいつでも働ける
  • 仕事の内容を自分で決められる(誰と、どんな仕事をするか)
  • 時には集まってワイガヤしたい
  • 評価制度はない方がいい
  • 会社と友人でいたい。人間としての感情を大事にしたい。

みんなと話してて自分の中で思ったこと:

  • 人として人間らしく生きる、その中に仕事がある。仕事のために人生を犠牲にするような働き方は今後は受け入れられないだろう。
  • 業務内容やチームを自分で自由に選べるようになれば、今の職場で輝けていない人も輝ける場所を見つけられるのでは。

女性が働きやすい社会にするためには、苦しいことを我慢してお金をもらうのが仕事だという価値観からの脱却、それが必要だと思う。

 

まとめ

普段IT系のイベントはどうしても男性が多くて女性が少ないのが当たり前でしたが、Women in Agile Tokyoは男女半々ぐらいという感じでした。

「RSGTはちょっと敷居が高くて敬遠していたけど、Womenとついてるから参加しやすかった」という数名の女性の声を聞き、自分には見えていなかった女性の感覚を気づかされました。

様々な立場の人が「自分向けである」と感じられるよう、いろんなタイプのイベントがあるのは良いことだと思いました。

今回の「基調講演+OST」という構成も運営側の負担を下げつつ参加者の満足度が高くてとても良かったです。スクラムフェス沖縄もこの形式でいきたい。

 

Women in Agile Tokyo オーガナイザーの皆様、スタッフの皆様、参加者の皆様

とても素晴らしい時間を共にできたことを感謝します。ありがとうございました!

RSGT2023ボランティアスタッフふりかえり

RSGT2023にボランティアスタッフとして参加してきました。大きなトラブルもなく無事に終えることができました。

 

 

初めてボランティアスタッフをやったのはRSGT2020で、今回は2回目でしたが前回に比べてだいぶ落ち着いていた気がします。前回のふりかえりを読み返すとこの3年間の心境の変化を感じます。

takusamar.hatenablog.com

 

前回は1日あたりの最大歩数が15,612歩でしたが今回は11,156歩。あまり頑張りすぎずに3日間を過ごせていたことがわかります。

 

スタッフ業をしながらなので全部のセッションを回ることはできませんでしたが、部屋付きのセッションはじっくり聞くことができました。

 

大規模ゲーム開発におけるリモートモブワークの導入事例

confengine.com

自分自身も日頃からリモートモブプロをやっているので、とても共感できる内容でした。

 

また内容とは関係ないですが、最初は口元透明マスクを装着して話されていたところ、オンライン視聴者から声がよく聞き取れないというフィードバックがあり、途中からマスクを外してもらって話していただきました。

聴覚障害者向けに口元が見えるよう工夫されたマスクですが、マイクを通すと音声がこもってしまうという点を学びました。(Learn!)

また、問題点を我慢せずに率直にフィードバックしてもらえることで素早く対処ができるという実例がまた1つ。RSGTで起きる全てのことがLearnで溢れています。

 

成長が鈍化したチームを変えるためにやったこと

confengine.com

あえて混乱を発生させてチームの成長を促す、その発想が興味深かったです。自分の環境は短期の案件が次々にやって来るので、こういった長期間続くプロダクトで発生する問題とその対策を聞くことができて良かったです。

 

(新米)エンジニアリングマネージャーのしごと

confengine.com

現場で汗をかいて涙を流し、試行錯誤しながらチームを良い方向に導こうとしている姿がとても美しいと感じました。尺の都合で入らなかった話も聞きたいです。

 

スタートアップはいつからスクラムを始めるのだろう?

confengine.com

業務でスタートアップ支援や新規事業のPoC案件をやったり、趣味でStartup Weekendに参加したりすることがあり、スタートアップにスクラムは合わない(まだ早い)というのを感じていてずっとモヤモヤしていたのですが、「今どの成長段階にいるのか」という切り口で見ることでスッキリしました。

 

1つのアプリを開発する複数の職能横断チームの運用と今後 - タクシーアプリ「GO」の現状と未来

confengine.com

1つのプロダクトを複数チームで分担する難しさや、担当案件が変わってもチームメンバーを固定するメリットを優先しているという話はとても共感しました。

 

余談

この3日間口元が見えるマスクを着用していたら「いつもニコニコしてますね」と言われました。特別な何かが楽しい・面白いというのではなく、ただこの場にいること、みんなに会えたこと、それが楽しくて自然と笑顔になっていたんだと思います。

 

また来年も皆様とお会いできますように。

スクラムフェス沖縄2022(第0回)開催しました

12/9(金)・10(土)、スクラムフェス沖縄 | Scrum Fest Okinawa 2022を開催しました。

 

まずは参加してくださった沖縄県内外の皆様に深く感謝いたします。テーゲーに始めてテーゲーに終わった2日間でしたが、それもまたスクラムフェスの多様な価値の一つとして感じ取ってもらえたのが何よりの喜びです。

 

 

Day1

オープニングでは、スクラムフェス沖縄の開催目的とRSGT・スクラムフェスの行動規範について再確認を行ないました。

次に、チェックインとして参加者が輪になって一人ずつ自己紹介。20人ぐらいの少人数だからこそ一人ひとりが繋がり合えると感じました。

 

Day1は現地開催のメリットを活かして、オンラインではできないワークショップ(マシュマロチャレンジ、紙ヒコーキ)をやりました。久しぶりにやる人も、初めてやる人もいて、新鮮な気持ちでワイワイ楽しめました。

その後は1階のカフェを貸し切りにして懇親会。沖縄ならではの食べ物・飲み物を楽しみながらワイワイと交流を深めました。

 

(楽しむのに夢中で写真がありません)

 

Day2

Day2はアンカンファレンス。OST(オープンスペーステクノロジー)形式で、参加者自身が自分の興味あること・やりたいこと・話し合いたいことを発表して壁に貼っていきます。

TDDをやったり、職場の仕事の進め方について相談したり、海へ散歩に行ったり。

お昼ご飯もいくつかのグループに分かれて近くのレストランへ食べに行きました。

 




私自身は、今後のスクラムフェス沖縄をどうするか・コミュニティをどう続けていくかについて、みんなで話し合えたのが一番の収穫でした。

 

告知(?)

来年の12月にスクラムフェス沖縄2023(第1回)やります! 正確な日時や場所はこれから調整になりますが、だいたい今回と同じくらいの時期(12月第1〜2週の金・土)を考えています。今回は来れなかった方も次の機会にはぜひ参加していただきたいと思います。

 

また、今回のスクラムフェスで生み出したエネルギーを維持できるように、1年後に向けてちょいちょいイベントを企画したいと思いますので、こちらもどうぞお楽しみに。

 

沖縄でスクラムの火を灯す話

これはスクラムギャザリング&スクラムフェス Advent Calendar 2022 - Adventarの4日目の記事です。

スクラムフェス沖縄2022やるよ!

冒頭から宣伝で恐縮ですが、来る*1 12月9日(金)〜10日(土)にスクラムフェス沖縄2022を開催します。

www.scrumfestokinawa.org

 

Advent Calendarにも記載されている通り、毎月どこかでスクラム関連のカンファレンスが開催されています。今回そこに沖縄も仲間入りさせてもらいました。

とはいえ、他地域のスクラムフェスのようなKeynoteあり・オンライン配信あり・スポンサーあり・多数のセッションといった豪華な内容ではなく、今の私たちが無理なくできる範囲で楽しむ、というスクラムフェスの最小構成を目指しています。

 

この記事では、スクラムフェス沖縄の企画開始から開催するまでの流れを私の視点で書き残しておきます。

 

はじまりは新潟

最初のきっかけは今年5月のスクラムフェス新潟。品川アジャイルが配信しているスクフェス新潟ライブ‼ - YouTubeに出演させていただき、「そのうち*2 何か(スクラムフェスとは言ってない)を沖縄でやれたらいいね」と言う話をしていました。

 

立ち上げた大阪

つづいて6月のスクラムフェス大阪。Discordで雑談しているときに盛り上がって沖縄チャンネルを立ち上げたのがこの頃でした。沖縄に興味ある人が徐々に集まり、テキストチャットでやりとりしながらいつがいいか・どんなことをやりたいかをワイワイ話していました(この段階ではまだ雑談レベル)

 

動き出した仙台

具体的に動き出したのは8月のスクラムフェス仙台の後。沖縄で何かしたい人たちで集まってちゃんと話をしようということになり、第1回ミーティング*3が9月5日にありました。ここでようやくGoogleドキュメントが用意されて、雑談ベースの温度感合わせを行いました。(ちなみにドキュメントのタイトルは「沖縄で何かしよう企画」でした)

 

第2回ミーティングは9月21日。ここでようやく以下のことがほぼ固まりました。

  • 日程(12/9〜10)
  • 会場候補(Gwave)
  • 想定人数(最大で30名くらい)
  • コンセプト(沖縄の現地に集まる人たちで、やれる範囲のことをやろう)
  • 参加費(無料でいいのでは。旅費宿泊費は自腹ってことで)

 

会場予約と参加者募集

会場のGwaveは予約受付開始が2ヶ月前なので10月9日に利用申請書を提出し、連休明けに予約OKの回答をもらいました。

それから、参加申し込みをGoogle Formで受付開始。どのくらいの人が集まるかわからなかったので、とりあえずDiscordの沖縄チャンネルとアジャイルゆいまーるのFacebookグループに投稿。あとはそれを見た人が知り合いに拡散してくれるのに任せました。

あまり拡散しすぎて大人数が来ても困るので、スクラムフェス沖縄に興味のある人が気づいて来てくれるくらいがちょうど良いのでは。という仮説を立ててこのような形で参加者募集をかけました。

その結果、10月末の時点で県内外合わせて17名の申し込みがありました。だいたい予想通りのちょうど良い人数になったので、いったん受付を終了。

 

加速する札幌

11月のスクラムフェス札幌に現地参加して、アジャイル札幌の熱量を肌で感じてきました。運営側も参加者も一緒になって学び合い、みんなが何らかのものを持ち帰ることができるのって素晴らしい。スクラムフェス沖縄もそうありたいと強く感じました。

 

11月10日に第3回のミーティング。ここでようやく内容を決めました、とはいえ決めたのは大枠のみ。具体的に何をやるかは当日集まった人たちでやりたいことを決めようというアンカンファレンス方式。自己組織化されている人たちだからたぶん大丈夫でしょう。皆さんを信頼しています。

 

Webサイトをつくった

11月17日、ようやくWebサイトをつくりました。目的は以下の通り。

  • 会場のキャパ的にまだ余裕があるので県内の人たちをもう少し誘いたい
  • Discordに参加していない人たち向けに何か紹介できるものが欲しい

Discordでわいわい話しながらのモブ作業。大人の文化祭ぽくてとても楽しい。スクラムフェスというのは開催日に参加するだけじゃなくて、準備段階から関わることでしか得られないものもあると思います。結局この日だけでは完全に仕上げることができませんでしたが、とりあえず公開して後日ちょっとずつ直していこうということに。

公開後、Webサイト経由での問い合わせや参加申し込みが数件ありました。頑張ってつくって良かったです。

 

懇親会・昼食どうする問題

11月30日、おそらく最後の事前ミーティング。Day1の懇親会とDay2の昼食をどうしようかという話をしました。

結論としては、その場の状況に合わせて対応できるようにしよう、ということでこうなりました。計画しすぎないというのがとてもアジャイルっぽい。

Day1 懇親会

  • 事前に用意しておきたい酒・食べ物は準備しておく
  • それ以外は当日買い出しに行こう(会場のすぐ向かいがサンエー)

Day2 昼食

  • 近所の食堂などに、グループに分かれて食べに行く
  • 県内、県外の人がいい感じに混ざってくれたらいいな

そして、話は盛り上がってTシャツをつくろうということに。急遽サイズ調査が始まり、当日に間に合うかはわからないけどやれるだけやってみます。

開催まであと5日!

この記事を書いているのが12月4日、開催まであと5日です。現時点で参加者約20名。ワイワイするのにちょうど良い人数かなと思います。沖縄県内の参加者が思ったより多くて嬉しいです。

スクラムフェス沖縄をやろう!という話が出てから約半年、ざっとふりかえってみたけれど、その場のノリでよくここまで来たな〜というのが正直な感想です。

私自身は「こういうスクラムフェス沖縄をやりたい!」という明確なイメージを持っておらず、「みんなが楽しんでくれたらいいな」「県内の人と県外の人が一緒になって盛り上がれたらいいな」「場を用意して人が集まれば何かが生まれるはず。それに期待する」くらいの感覚でした。

こんな雑な進行でいいのか?と不安になりつつも、たくさんの人たちが力を貸してくれて、気がついたらそれなりのイベントとして整っていて、自分でも驚いています。

 

みんな忙しい中で準備や打ち合わせも一緒にやってくれる。強制ではないのに喜んで自分の時間を使ってくれる。ということは、そこに何かの価値があると感じてるんだろう。私一人では到底何もできないことは分かりきっているので、遠慮せず甘えて助けてもらおうと思います。

 

皆様のおかげで最高のスクラムフェスになりました。ありがとうございました。

 

*1:沖縄では「来たる(kitaru)」を「来る(kuru)」と言ったり、「去る(saru)」を「去った(satta)」と言ったりします

*2:まさか今年のうちに実現するとは夢にも思っていませんでした

*3:ミーティングは全てオンライン、Discordにて行われています